道づれ
尾崎喜八 (1892~1974)
(おざききはち)
君と僕とが向かいあっているここから、深い静かな夏の空の一角が見える。
おなじように深い静かなものが
この頃の互いの友情を支配しているのを僕らも知っている。
肩をならべて歩きながら、花を摘んでは渡すように、
たがいの思想を打明けあう。
それはまだいくらか熟すには早いが、
それだけ新しくて、いきいきして、
明日の試練には耐えそうだ。
君の思想が僕の心の谷間へながれ、
僕の発見が君の頭脳の峯を照らす。
君と僕とを全く他人だった昔に返して、
ここまで来た今日を考えるのはいい。
そして僕らついに沈黙する夕べが来たら、
肩をならべているだけで既に十分な夕べが来たら、
晩い燕の飛んでいる町中の
婆娑とした葉むらの下を並木の路に沿って行こう、
明日につづく道の上を遠く夜のほうへ曲って行こう。
<有物 >
- 화담(花潭) 서경덕(徐敬德)
有物來來不盡來
來纔盡處又從來
來來本自來無始
爲問君初何所來
詠 螢 火
yǒng yíng huǒ
蕭繹
xiāoyì
着 人 疑 不 熱
zhe rén yí bù rè
集 草 訝 不 烟
jí cǎo yà bù yān
到 來 燈 下 暗
dào lái dēng xià àn
飜 往 雨 中 然
fān wǎng yǔ zhōng rán