題冲庵詩卷
金麟厚
來從何處來
去向何處去
去來無定蹤
悠悠百年計
<淸夜吟> -邵雍-
qíngyèyín shàoyōng
月到天心處
yuè dào tiān xīn chù
風來水面時
fēng lái shuǐ miàn shí
一般淸意味
yì bān qīng yì wèi
料得少人知
liào dé shǎo rén zhī
・生ひ立ちの歌・
中原中也(Nakahara Chuya)
I
幼年時
私の上に降る雪は
真綿のやうでありました
少年時
私の上に降る雪は
霙のやうでありました
十七 - 十九
私の上に降る雪は
霰のやうに散りました
二十 - 二十二
私の上に降る雪は
雹であるかと思はれた
二十三
私の上に降る雪は
ひどい吹雪とみえました
二十四
私の上に降る雪は
いとしめやかになりました・・
II
私の上に降る雪は
花びらのやうに降つてきます
薪の燃える音もして
凍るみ空の黝む頃
私の上に降る雪は
いとなよびかになつかしく
手を差伸べて降りました
私の上に降る雪は
熱い額に落ちもくる
涙のやうでありました
私の上に降る雪に
いとねんごろに感謝して、 神様に
長生したいと祈りました
私の上に降る雪は
いと貞潔でありました