自分の感受性くらい
茨木のり子(1926-2006)
ばさばさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
You and I
by Roger McGough (1937- )
I explain quietly. You
hear me shouting. You
try a new tack. I
feel old wounds reopen.
You see both sides. I
see your blinkers. I
am placatory. You
sense a new selfishness.
I am a dove. You
recognize the hawk. You
offer an olive branch. I
feel the thorns.
You bleed. I
see crocodile tears. I
withdraw. You
reel from the impact.
< 雲山吟 >
太古國師 普愚
白雲雲裏靑山重
靑山山中白雲多
日與雲山長作伴
安身無處不爲家
꽃나무
벌판한복판에 꽃나무가하나있소 근처에는 꽃나무가하나도없소 꽃나무는제가생각하는꽃나무를열심으로생각하는것처럼 열심으로꽃을피워가지고섰소. 꽃나무는제가생각하는꽃나무에게갈수없소 나는막달아났소 한꽃나무를위하여 그러는것처럼 나는참그런이상스러운흉내를내었소.
이상(1910~1937)