山行 杜牧
shānxíng dùmù
遠 上 寒 山 石 俓 斜
yuǎn shàng hán shān shí jìng xié
白 雲 生 處 有 人 家
bái yún shēng chù yǒu rén jiā
停 車 坐 愛 楓 林 晩
tíng chē zuòàifēng lín wǎn
霜 葉 紅 於 二 月 花
shuān gyè hóng yú èr yuè huā
ぐりまの死
ぐりまは子供に釣られてたたきつけられて死んだ。
取りのこされたるりだは。
菫の花をとつて。
ぐりまの口にさした。
半日もそばにいたので苦しくなつて水にはいつた。
顔を泥にうづめていると。
くわんらくの声々が腹にしびれる。
泪が噴上のやうに喉にこたへる。
菫をくはへたまんま。
菫もぐりまも。
カンカン夏の陽にひからびていつた。
草野心平「第百階級」所収. 1928