生い立ちの歌
中原中也(Nakahara Chuya)
Ⅰ
幼 年 時
私の上に降る雪は
真綿のようでありました
少 年 時
私の上に降る雪は
霙のようでありました
十七 ㅡ 十九
私の上に降る雪は
霰のように散りました
二十 ㅡ 二十二
私の上に降る雪は
雹であるかと思われた
二十三
私の上に降る雪は
ひどい吹雪とみえました
二十四
私の上に降る雪は
いとしめやかになりました……
Ⅱ
私の上に降る雪は
花びらのように降ってきます
薪の燃える音もして
凍み空の黝む頃
私の上に降る雪は
いとなよびかになつかしく
手を差伸べて降りました
私の上に降る雪は
熱い額に落ちもくる
涙のようでありました
私の上に降る雪に
いとねんごろに感謝して、神様に
長生したいと祈りました
私の上に降る雪は
いと貞潔でありました
望月
-宋翼弼(1534~1599)
未圓常恨就圓遲
圓後如何易就虧
三十夜中員一夜
百年心事總如斯
<蛩qióng>
月 冷 莎 庭 夜 已 深
yuè lěng shā tíng yè yǐ shēn
百 蟲 聲 外 有 淸 音
bǎi chóng shēng wài yǒu qīng yīn
詩 情 正 苦 無 眠 處
shī qíng zhèng kǔ wú mián chù
愧 爾 階 前 相 伴 吟
kuì ěr jiē qián xiāng bàn yín
李中lǐzhōng(生卒年不详,大约920-974年在世)